Netcraftにも通報されました

Netcraftという企業からこのブログに対しマルウェア配布をしている旨の通報が行われました。私が読解した範囲では一部アンチウイルスソフトがマルウェアと判定した程度であり、大した根拠もなく行ったようです。

それを受けてValue Domain(※ドメインなど本ブログの一部機能のために利用させていただいております)も「1週間以内に消さなければアカウントを凍結する(意訳」との警告を発しました。こちらも私が読解した限りでは通報が行われたから以上の理由がなく、特に調査など実施されなかったように読めます。

念のため私の知識の範囲でマルウェア感染のチェックなどを行いましたが、特にそのような事実は発見されませんでした。

ただの誤解ではないかという私の弁明を受けValue Domainについては要求を取り下げてもらえたため、まだこのブログは存続していますが、Netcraftについては反応が梨の礫であり、以前のGoogle同様にいつまた再発するか不明な状態にあります。

Netcraft自体は英国主導のWeb自治活動のようなものを請け負っている企業なため、おそらくは本件もその一環だと思われます。

こうした問題が起こる背景としては、世界全体でのサイバー犯罪数の増加により、マルウェア感染サーバーを洗い出し通報するまでを自動的に行うぐらいでなければ社会秩序の維持が困難である、などの都合によるものではあるはずです。ですが、現在の日本法においては悪意やユーザーの意図に反することが犯罪とされる要件であり、私の行っていたITセキュリティ知見の公開などは該当しないのが明らかであり、本来であればこのように対応を迫られたり強制的に活動を制限されたり危険だと言いふらされる謂れはありません。

ITセキュリティを高めるべきだと説き、ITセキュリティを扱える専門家を増やすべきだと述べる社会である一方、こうして知見の公開などを行えば社会的リスクが発生し、ドメインの権利やブラウザからの閲覧を制限されたり名誉を毀損されうるというのは大きな矛盾であると感じます。

私個人ではこういった問題提起ぐらいしかできませんが、本件程度の記録であっても、いつかITセキュリティの知見公開といった活動をする人物がそういった余計なリスクを負わずに済む社会をつくるための一助になることを願います。